・この記事を書いている時点で、朝から無慈悲な現実を見せつけられてはや10数日。
未だになしのつぶてな有様にksおおおおおおおおああああぁぁぁぁぁ。
その一方で、他の猟師さんの罠にはシカやイノシシがぽつぽつと掛かり始めて妬ましさを禁じ得ない。
涼しくなってきたお蔭か、山中へ避暑していた動物たちが里へ下りてきている様子だとゆーのにこれはどうゆう事なの。腕か。腕の差なのか。

・敢えて言い訳というか負け惜しみを言うならば、米ぬかを撒き餌に使ってワナへ誘引しているか否かの違いなのかもしれません。

・皆さまは「トライプ」というものを御存知でしょうか。
ウシやヒツジやシカなど、反芻動物の4番目の胃の内容物のことで、消化が完了し吸収する状態になった物です。
直球ど真ん中・火の玉ストレートな表現するならウ〇コ一歩手前のゲロ。

肉食動物は肉だけを食べて生きているのかと言えばそんなことはなく。
ちゃんと植物由来の栄養も摂らなければいけません。
しかし肉食動物は植物を分解・消化するための酵素を持っていないので、草木を食べても吸収することが出来ません。
ではどうするのかと言えば、草食動物のレバーなど栄養豊富な内臓だったり、あるいはこのトライプを食べて間接的に植物を摂取するわけです。

犬は人間とともに生きる内に雑食化しましたが元来は肉食動物であり。
その本能によるものなのかトライプが大好きです。
だそーです。食べてる処を見たことないものでサーセン。
まあ実際、シカのトライプは我が社の売れ行き商品で常時入荷待ち(意味深)の状態ですし、社員さんがご自宅のワンコにあげると狂喜乱舞するそうですし。

まあモノがモノだけにニオイがアレではありますけれども。
採取(意味深)してる最中もそうなんですが、お客様は冷凍状態の商品を解凍してからワンコにあげる必要があるわけで。
なんと申しましょうか、生き物を飼うって大変なことです。
kaori
(※画像と本文に関係はありません。)


・このトライプ、当然というべきか直前にシカが食べたものの影響を色濃く受けます。
草木の生い茂る夏のトライプは超・緑色。
冬の間は枯草や木の皮を食べるのか茶色っぽくて。
そして季節を問わず、米ぬかを食べた後のトライプは、真っ黄色になりニオイも酸っぱい感じになります。
そう、あたかも人間のトライプのような(婉曲表現)。

しかし問題なのは色でもニオイでもなく。
ワンコが米ぬか由来のトライプを食べると、米ぬかの油分でお腹を下す場合があるのです。
皆が皆というわけでは無く個体差によるのですが、いずれにせよワンコの不調となり得る代物を商品としてお出しするわけには行きません。

だからと言って、我が社にシカを提供して下さる猟師さんたちに米ぬかを使わないでもらうわけにも行きません。
そんなことしたらシカが獲れなくなってしまいますからね!誰かさんみたいに!

兎に角そーいったわけで。会社に良質な商品を提供するべく、撒き餌に頼らないセメント勝負を日々挑んでいる次第です。
だから僕は悪くない。悪くないのだ。如何ですかこの見上げた社畜根性。

・で、こんな記事をまとめてぼちぼちアップしようと思ってた翌朝。
20170913_065759

っしゃおらああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ


件のワナから10mほど離れたワナですが、同じ獣道を歩いているのは間違いなく。
ふーっはっはっはっはあ。
以前残ってた足跡とまるで違う大物(80kg弱)でしたが問題ない。
車まで引っ張る距離が長い現場なので腰がアレでしたが気にしない。
一発でワナをおしゃかにされましたが泣いたりしない。

・勢いとかあるのでしょうか。この日を含めて3日連続で、それぞれ異なる現場でオスシカをゲットし連休突入しました。
出来れば間隔おいていいんでもう少し以前から満遍なく来てくれれば普段から心穏やかで居られるんですけれども贅沢は言わない。
ちなみに休みの間ワナには鍵をかけてるんですが、休み明けに見に行けば上から踏まれまくってる気がしてなりません。ぬうう。

・ところで最近会社に入ってくるシカは自分の分も含め、大半がオスシカです。
当記事の出だしで、涼しくなってきて山から下りてきたと書きましたが。
それもありますが話によると、ぼちぼち動物たちの恋の季節だそうで、メスシカを求めて活発に徘徊するオスシカがよく掛かる時期とのこと。
そんな事聞いてしまうと同じオスとして何だかこう・・・申し訳ない。止めませんけど。

言われてみれば、ついこの間までフニャフニャの皮被りな親指サイズだった筈が、何時の間にやらズル剥けてバッキバキにおっ勃ててます。まさに腕サイズ。近付くとその御立派様をこちらに向けて見せつけてくるので目のやり場に困ります。挿すつもりが挿されちゃいそうで。やだもー。

ええ、シカのツノの話をしてるんですけれどそれが何か。
恋の季節=オス同士のケンカの季節でもありますからねえ。恋は戦い。

いきり立ったオス同士、暗く静かな森の中。何も起きないはずがなく・・・
互いの自慢の逸物を絡めるように打ちつけて、相手の熱さ・硬さ・益荒男ぶりを確かめ合ってる姿を想うと何だかじんじん痺れてきます。やだもー。

ええ、シカのツノの話をしてるんですけれどそれが何か。




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