・まさかの年度内開幕を果たした今期の有害鳥獣駆除期間。
先に申しました通り、月曜日にワナ付近に掲示する鑑札(×監察フダ。カンペキ誤用ってました。おい恥ず)を作成。
火曜日の朝に例のお宝林道で3基設置。
水曜日朝の見回りでは外れ。更に3基追加。
さらに明けて木曜日の朝のこと。

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っしや、早速フィーーーッシュ!搬入時体重17kgのメスシカでした!
ってぇ、

また子鹿

なんなん!?

まさかここって、子ジカしか生息していない土地とかじゃありますまいか…シカ業界のキンダガーデン的な。

そしてふと思い出したんですけども。
福知山市には大身(おおみ)という土地が有りまして、そこに住んでる元パイセンが捕まえて会社に持ってくるシカやイノシシはいつも大抵が70kgオーバーの大物ばかりでした。あまりにも地名にそぐい過ぎてるものですから、昔からそーいう土地柄なんだろうかとか地下に何か埋まってるんじゃないのとか、皆で色々言ってたのですが。
謎は全て解けた!こっちからあっちへ吸い取られていたんだよ!
何がって?
さあ。

・明けて金曜日の朝の見回りにて。

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ほらな?

早々に空弾きを喰らってしまいました。しかし覚悟完了済みでしたのでダメージは無い。無いんだ。

Оリングばねの機能とは、すなわちワイヤーが締まる速度をアップさせることであって確実に捕獲するとか捕まえた獲物を逃がさないとかではないですし?こーゆう事態が起こるであろうことをこの私は予測していました。負け惜しみではない。
実際ワナの様子を改める限り、引っ張られてすっぽ抜けたって感じでした。恐らくは掛かった位置が低すぎて精々がヒヅメ辺りだったのではないかと。

この体たらくの原因仮説その1「地面が柔らかかった?」
現場は林道沿いの耕作放棄田もしくは畑。土の固い所を選びはしましたが少々柔らかだったかもしれません。
地面がやわいとどーなるのかと申しますと、通常ならワナを踏んだら踏板が下がってワイヤーが外れてバチコーンとなる筈が、ワナごと地面に沈み込んですぐには動作せず、そして足元に違和感を覚えたシカが足先を引っ込めることによって遅れてワイヤーが締まっても足先にしか掛からない、と。まあそんな流れです。
対策:ワナの下に枯れ枝とか石とか詰めて地盤改良しました。

仮説その2「バネ(塩ビパイプ)が下向きだった?」
銀色の踏板の上に見えてる黒っぽい筒が塩ビパイプ。ワナをセットすると、ばねがこの塩ビパイプの中に押し込まれた状態になります。例えるならば、弾が装填された火縄銃。火薬が炸裂して銃身から弾が飛び出すが如く、塩ビパイプからばねが飛び出てワイヤーを締め上げます。
で、今回空弾きしたこのワナを同じ場所に再セットする際に気付いたのですが、この塩ビパイプの筒先が若干下向きになってしまってたかなー、と。マジ若干。ちょっとだけよ?
筒先が下向きだとばねも地面に向かって射出されるので、畢竟くくり位置も低くなってしまいます。すなわち足先に。
対策:塩ビパイプの下を掘って、やり過ぎなくらい上向きにしました。

仮説その3「ワナの隠蔽に枯草を被せ過ぎた?」
名前が分からないのですがこの細くてシュッとして枯れてなおツルツルした触感の枯草以外に枯れ葉とかがほとんど落ちておらず。ギンギラギンのオリモの弁当箱を隠すためには割とこんもり被せなければなりませんでした。
そんなツルツルな草がワイヤーと足の間に挟まって、それを引っ張ったら石鹸みたいな要領でスポっと抜けてしまったのかもしれません。
対策:枯草を薄く被せました。あと頑張って千切ってなるべく小さく細かくしました。

こんな感じで色々と検討して対策して再チャレンジです。
正直これまで空弾きしてもここまで深く考えてませんでしたよ。大抵はハードラックとダンスっちまったとしか。精々が置き場所が悪かったかと数センチ微調整したり、木の枝や石を置いて足を下ろす場所を誘導するくらいで。
そんなだから3ヶ月で7回も空弾き喰らうんだ、ですって?なに核心突いてんの?

・あるいは、単純にシカの方が一枚上手だっただけかもしれませんけどね。
Оリングばねでスピードアップしたくくりワナ以上の速さで、ワナが起動した瞬間に足を引っ込めたとか。
足が沈むより速く水面を蹴って前へ駆け抜ける忍法・水面走りを会得した達人(達鹿)だったという可能性も否定しきれません。僕のワナの設置の仕方がミスってたと考えるよりはよほど信憑性の高い仮説と言えようかと。やはり野生を侮ってはいけない。



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