・先日、久し振りにくくり罠にイノシシが掛かりました。
いつぞやの、狩猟に不慣れだった頃には気圧されてビビりまくった事もありましたが、あれから数カ月。止め刺しから解体までそれなりに猟師として経験を積んできました故、もはや醜態を晒すようなことは有り得ませんよ?


20160718_01猪


ぴゃああああああ

デケえええええぇぇぇぇぇ

怖えええええええええぇぇぇぇぇ


・ちゃうねん。
前述のとおり、それなりに狩猟の回数をこなしてきましたのでサイズを見誤ることは(あまり)無くなりました。
つまりはこのイノシシは普通に大きかった故にビビったのであって、即ちセーフ。
私は悪くありません。

確か74kgくらいでしたよ。社長も一目見て「まあまあデカい」と言ってましたし、止め刺しに銃を取ってくることも検討してました。決して言い訳してるんじゃありませんので誤解してはいけません。

・結局 銃は使用せず、前回同様にワイヤーとロープと棒きれを使って動きを封じました。
ワイヤーを投げ縄の要領で輪っかにしてロープに繋いで棒きれに固定して、ワイヤーをイノシシに噛み付かせてそのまま締め上げ、ロープを木にぐるぐる巻きにした次第。
具体的にはこんな感じ。
20160718_02猪固定後
この後ナイフで動脈を切って失血死させることで血抜きと止め刺しを並行処理しました。

・しましたといいつつ実際にイノシシと格闘したのは全て社長でしたが。
自分?
奇声を挙げたり石とか投げたりして注意を引いてるだけでしたがそれが何か。
はい笑わない。大事な役目なんです多分きっと。

・ちなみにこの数日後、またくくり罠にイノシシが掛かりまして。
その時は頭ではなく足を抑えた状態で自分が止め刺しをしようと近づいたんですが。

イノシシの首って、首が無くて頭部と胴体が直結してるようなデザインのくせに、ちゃんとぐるんと回るんですねえ。
手を噛まれそうになって慌てて逃げたんですが、ちょっと牙がかすめただけで御覧の有様ですよ。

20160718_03手袋

・なんか親指が千切れてるように見えてしまいますけど、中身は皮一枚か二枚程度を切っただけで化膿とかもしませんでした。しかし一歩間違えれば割と大惨事でしたのでマジ気を付けなければ。

・そして数日、休日出勤した折に休日手当か判りませんがイノシシ肉を頂きました。
20160731_01イノシシ頬肉
この時のイノシシではないんですけど。
カオと書いてあるのはそのまんま顔の肉。頬肉でしょうかね。精肉作業はまだ教わってないので多分ですが。

・冷凍してあるのを冷蔵庫に2時間ほど置いて半解凍にしてからカット。
20160731_02カット

20160731_03ラッピング
一回分ずつに小分けして再冷凍。
モモ肉も頂いたんですが、これはお盆に親戚宅へ持って行く予定。

・ところで夏のイノシシは脂が落ちて美味しくないと聞いてますが、見る限り十分ついてると思うんですけどねえ。
ちなみにシカは、食料の草木が生い茂る夏の間は脂がのって美味しくなると言われていますがこれはマジです。
解体とかしてる時に、なんじゃこりゃあ(cv.松田優作)と言いたくなるくらいのメタボっぷりですよ?



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