・石油ストーブ。
言わずと知れた、人類の叡智の結晶の一つ。
暖を取るだけでなく、天板でお湯を沸かしたり鍋を煮たり、あるいはお餅や芋を焼いたりと、これからの季節に八面六臂の活躍を見せてくれるユニバーサルアイテムです。

そんな石油ストーブ様の、我が家での御尊影がこちら。
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加熱してるのは塩ビパイプ。
何かの儀式でも、異食症に罹ったワケでもありません。
塩ビパイプで狩猟刀の鞘を作ってる処です。
誰もクッキングするなんて申していませんが何か。

・ちなみにこちらが、狩猟刀を購入した際に付属していた鞘。
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本体が木製で、表面に革が貼ってあります。

獲物に止めを刺した後の狩猟刀は、当然ながら血や脂で汚れています。近くに沢などあればある程度雪いだりもしますが、大概は獲物の体表やそこらの葉っぱで適当にぬぐう程度です。血の代わりに泥が付いたりして大して綺麗にはなりませんがお構いなし。
そんな暇があるならば血抜きをちゃっちゃと済ませて獲物を会社へ一刻も早く運び込む方が大切です。

なので、狩猟刀は汚れたまま鞘に突っ込んでおいて、会社で獲物の処理が片付いてから綺麗にするんですが。この鞘、木製ゆえに水洗いするとなかなか乾きません。
最初の頃、一日干した後に狩猟刀を納めておいたら見事に錆びてしまったことがありました。

以来、鞘に関しては汚れは放置。底の方を刃先が出ない程度にノコギリで切り落として筒状にして、中が乾きやすいようにはしましたが。
狩猟刀を鞘に納めるのは止め刺しのために車から持ち出してる間だけ。それ以外の時は布にくるんで助手席の足元に置いていました。
家で手入れする為に持ち込む際もそのまま持ち歩くので危ないです。他の荷物と一緒に持ってるとハラリと解けて、足の上に落ちてきたこともあったり無かったり。

・そもそも社長には、塩ビパイプで鞘を作るよう最初から言われていました。
理由はもはや言わずもがなですが、水洗い出来てすぐ乾くから。
社長自身も自作の鞘を使っていて、こんな感じのホルスターにセットして必要時にはシュッと腰に差して使ってます。


このホルスターが見付からないことを言い訳に、半年以上サボってきてしまいました。
というのも、社長曰く「オモチャのピストルのホルスター」という説明をそのまま額面通りに受け取って、ホームセンターや百均、電器屋やドンキの玩具コーナー、或いはトイザらス等のガチのオモチャ屋で本当にお子様向けのオモチャを物色してました。
そして見つからないまま幾星霜。別件でAmazonを閲覧していたある日ピコーンと閃いて、「ホルスター」で検索したらヒットしました。

つまりはモデルガンとかサバゲー用のエアガンとかに使う代物なんですね。
こーゆうのってオモチャと呼んでいいんでしょうか。マニアの人達に叱られそうな。
ではなんと呼ぶべきか。
大人のオ(自粛)。
・・・ホビー?
訳すとオモチャ。やっぱりオモチャか。
(※ググるとホビーが適当みたいですな。ちなみに子供のオモチャは「トイ」。)

・とまれ、見付けてしまった以上は作らない理由がありません。めんどくさいけどレッツ工作。

まずは塩ビパイプを適切な長さにカット。塩ビの加工なんて初めてですので、失敗に備えて長めの品を購入しました。先に言ってしまうと必要なかったんですが。シット。
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万能目のノコギリで問題なく切れました。
ちなみに、狩猟刀の刃幅が30ミリ。刃厚が6ミリ。
これに対して、塩ビパイプの内径が20ミリだと円周がざっくり63ミリでちょっと足りない。
次に太い25ミリだと円周75ミリ以上で十分です。よって内径25ミリのパイプを購入しました。無知蒙昧ゆえの早計でしたが。

塩ビって加熱するとどう柔らかくなるんでしょーか。
チーズみたいにとろけるのか、お餅みたいにベタつくのか、ただ柔らかくなるだけなのか。
YouTubeで動画を漁ってみましたが、どうもピンと来ず。なので念の為に刀身に新聞紙を巻いて保護。
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一枚目の写真、ストーブにはクッキングシートを敷いておきました。
実際には、ベタつきはほとんど無く、ただ柔らかくなるだけでしたが。

ちなみに、本来塩ビパイプを加熱加工する場合はガスバーナーやヒートガンなどちゃんとした工具を使うのが普通です。たまにガスコンロを使ってる動画がありましたけど。
カセットコンロ用ボンベを使えるバーナーなどもあるみたいで、買ってもよかったんですけれど取り敢えずは手持ちの品でやるだけやってみようかと思った次第。
創意工夫が大事なのです。手元不如意だからとかでは無いので念の為。

コロコロ転がしながら満遍なく加熱しつつ5分ほども経過すると、段々と柔らかくなってきました。
更に数分加熱してから、板に挟んである程度押しつぶし、狩猟刀を差し込んで微調整します。
板に挟んである程度押しつぶし、
板に挟んである程度押しつぶし、

・・・くそ硬え!?

ある程度は変型するんですが、それ以上に中々進みません。
塩ビ自体がそーゆう物なのか、ストーブの天板だと加熱が足りないのか。経験不足で詳細は不明。

内径をギリギリ25ミリにしたのが仇となりました。もう一つ太い30ミリならこの程度の変型でも納まっただろうに。
ついでに申せば、鞘に納めるべきは刀身だけではなく柄の刃元辺りまで。そこで鞘にクッと嵌るように仕上げるべきなのです。
考えてみればそりゃそーだ。刃厚=鞘の口幅にしてしまうと途中で引っかかって刀身が鞘に納まりません。
25ミリだとダメダメでしたorz

もはや返品も効きませんし、毒を食らわば皿まで。イケるところまで行ってみます。

中途半端に歪んだためにコロコロ均等に加熱も出来なくなりスパイラルに状況が悪化してますが、兎に角頑張って加熱。
その後お懐かしい、小屋づくりの際お世話になったF型クランプ様にお出ましを願い。ギチギチに締め上げて固定。
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その結果。
なんとか刀身を納めることは出来るようになりました。
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ちょっと焦げてしまいましたが。
これはこれで、使い込んだ雰囲気を醸し出していていいカンジです。

嘘です。
焦げた塩ビパイプは焦げた塩ビパイプ以外の何物にも見えませんksg。

ホルスターにセットしてみました。
無駄に神々しく写ってて草。
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そして更に発覚するウルトラ・ミス。
写真でお判りでしょーか。スッカスカで、ホルスターに嵌りません。
このまま腰に下げると、狩猟刀の鍔でホルスターには引っかかりますけど。
いざ使う場合には、鞘ごとホルスターから抜き取って、更に鞘を抜いてベルトとかに差すなりそこらにうっちゃるなりしないといけません。
25ミリェ・・・・・・

ここで、株とかと同様スパッと損切りが出来ない自分。資材を追加投入して足掻きます。
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内径の異なるパイプ同士を繋げる継手。こちらは25ミリと30ミリを繋げる品です。

同様に加熱ー。
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二度目となると多少は手際よくなったのでしょうか。
板で挟みつつグイグイと押し込みました。
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狩猟刀を納めて、更にホルスターとドッキング。・・・なんか良い感じですよ?
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底面。通気性の良い事この上なしです。
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狩猟刀は鞘に、鞘はホルスターに。それぞれキュッと嵌って、逆さにしてもホレこのとーり。
かつ、分離する時はちょっと力を籠めればそれぞれ容易にキャスト・オフ可能です。

狩猟刀を腰に佩いたまま逆さまになることなんて無いんですから、これでバッチリじゃないんですかね。
・・・イノシシに吹っ飛ばされたり斜面から滑落したり、そんな事が起き得るワケ無いんですから、これでバッチリじゃないんですかね。起き得るワケ無いんですから。

そして気付いたんですけど。
内径30ミリの塩ビパイプだと、今度は太くてホルスターに入らない・・・?

なんと。
最初から適切な選択をしてたんじゃないですか。
いや参った。また勝利してしまったようです。敗北を知りたい・・・!

・あまり調子に乗るとイノシシに吹っ飛ばされたり斜面から滑落したりしそうなんでこの辺で。
ちなみに使い勝手はバッチリですよー。
洗った後は適当に振って水を切って、ダッシュボードに置いておけば夕方会社を出る頃には乾いてます。
狩猟刀の持ち運びも安全快適。
焦げ目が使い込んだ雰囲気を醸し出していていいカンジです。



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