でがらしくらし

福知山で小屋を建てたり狩猟をしたり田舎暮らしをしたりな日々を綴っていきます

狩猟

植物の心のような平穏な生活

・火曜日を最後にボウズが続いています。
猟師として残念無念、不甲斐ない事とは自責しておりますけれども。けどそのお陰でと言っていいのかどうか、成獣とか幼獣とか心かき乱されることも無く静かな数日です。獲物が掛からなければ、獲物のサイズに一喜一憂することもない。激しい喜びはいらない。そのかわり深い絶望もない。心を広く蒼穹大海の如くすれば、万象一切微塵に等しく生老病死の苦しみすらからも自由になる―――悩みの種がなくなれば、悩みや苦しみも消え去るのです。そう、みんな死んでしまえば世界は平和になるのに。

なんか途中からおかしい。

・それはそれとして。
日曜日でお休みの今日でしたが自主的にひと仕事。

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久しぶりのアナグマです。
「バンビの次は外道かよプギャー!」とか思った画面の前の貴方。
残念だったな、これは僕ではなくて他の猟師さんのワナだ!
昨日電話がありました。曰く、シカ狙いのくくりワナにアナグマが掛かってしまい、どうにも殺すことができないので代わりになんとかして貰えないか、と。

えー。それはそれでどーなんでしょうか。最期の最期まで相手をするのが猟師の務めというかケジメではないかと思うのですが。まー言いませんけどだってmyお小遣いになるわけですから即ちアザーッス!

アナグマのお肉は、人によってはジビエで一番美味しいと評されることもあるそうで。僕も食べたことはありますが、確かに結構なお味でした。なのでアナグマ肉を取り扱ってるジビエ加工施設も世の中にはありますけれど、しかし弊社はあくまでシカとイノシシ専門でアナグマは対象外。残念ですが有害鳥獣専用の焼却施設逝きです。業務中に片付ける時間が勿体ないので休みのうちにヤってしまうことにしました。どうせワナの見回りのついでですし。

わざわざ企業秘密兵器を持ち出すまでもありません。ポカ☆のプスーでバタンのキュー。1分と掛からず一丁上がりです。
我ながら手慣れたものですなあ。
上では偉そうなこと言いましたが、まだウブで純真だった頃はそれこそアナグマ相手に何も出来ずパイセンに一切万事お願いしたりしてました。一人でワナの見回りを任されるようになって間もない頃には、ワナに掛かったアライグマを前に30分近く立ち往生したこともありました……あまりに可憐で、不憫すぎて。

今から思えば鼻で笑っちゃいますなあ。

・その後はワナの設置作業。
いつぞやの農区長さんから、再びシカの駆除の依頼を受けました。近頃はご自宅のすぐそばをシカが出入りしていて、ツバキの植え込みをダメにされて奥様が怒り心頭だとかで。
足跡を追って裏山へ。いい感じに適当な木がありましたので問題なくセット完了。
下の写真は、その現場をちょっと離れたところから撮影したもの。鑑札を木にくくり付けたピンクの測量テープがお判りでしょうか。

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2本の木に測量テープが巻いてあるんですけどね。素人さんの目には判り難いかなー?
ちなみにワナを仕掛けた張本人の僕にも判りかねる写り具合ですけど。

5メートルほど離れた2本の木の根元すぐを通る獣道に、それぞれワナを設置しました。
それらの獣道は写真の右側の木の辺りで合流して、更に右奥の林の中へと続いているのですが。
合流先でワナを設置すれば、1基のワナで2本の獣道それぞれを通る獲物両方をカバーすることが出来て効率的です。なのに何故そーしてないのかと申しますと。
1基のくくりワナで一度に捕まえられる獲物の数は1頭だけです。ウリ坊2匹が1基のくくりワナにまとめて引っ掛かったなんて話を聞いたことはありますけどそんなん例外中の例外。つまりは1本道で1頭シカを捕まえてハイ終わりーではなく。ひょっとしたら親子とか群れで移動してるシカそれぞれの分岐先に進んで、あわよくば。あわよくば、2頭いっぺんに捕れたりしないかなーって。
実際そんなこともありましたし。奇跡よもう一度。

両方バンビが掛かったらどうするって?
余計なこと言うなし。バンビちゃんでも2頭分なら成獣1頭分の報奨金になるんです。
両方外道が掛かったらどうするって?
そ、そんなことあるワケないじゃない……

無間回廊

・昨日の記事についてちょっと訂正。
日曜日の見回り時点で鍵の上から踏まれてたワナに月曜朝にシカが掛かってた、みたいに読み取れるかもしれませんがキッパリと違うワナでした。大物の気配が漂うワナに子鹿が掛かったのではなくて、単に出来事をつらつら書き連ねただけでして。誤解を招いてしまったならば失敬。

ちなみに昨日オスジカが獲れた現場は、半年前の前期の有害鳥獣駆除の終盤にアナグマが掛かった現場です。外道からバンビちゃんにグレードアップした観があって、次回こそは成獣のシカが掛かってくれそうな予感がします。同じ場所に仕掛けるのは、半月くらいは間を置いてからにするつもりですが。

・そして本日火曜日の見回りの結果。
その鍵の上から踏まれてたワナにて、今日はキチンと掛かりました!
今期の有害鳥獣駆除活動を開始してちょうど1週間で3頭目。実に絶好調じゃありませんか。
そんな今日の獲物は、コイツだ!

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18kgのメスのバンビちゃんでしたー!YEAHHHHHHHHH!

子鹿

もはや言葉も出ねぇ。

・このバンビちゃんを会社に搬入した頃、とある農家さんから着信アリ。田んぼの防獣ネットにシカが網掛かりしているので何とかしてほしいとのこと。あざまーっす!
網掛かりということは、ツノの立派な大人のオスジカと思われ。大抵はハードな仕事になるゆえに気が重くなるのが常の網掛かりですが、今日ばかりは有難いです…

みたいなこと考えながら車を走らせてたんですけど。ふと気になりました。
というのもここ数日よその猟師さんから引き取るオスジカが、ツノが生え変わり時期を迎えて抜け落ちてる場合が増えているのです。じゃあ、今こうして獲りに向かってる網掛かりのシカはどーなんだろ、と。農家さんにちゃんと確認してませんでした。ただシカとだけ。

別にオスジカの全個体が一斉にツノが抜け落ちるわけもなく当然個体差がありますので、普通にツノ付のオスジカが絡まってるだけな可能性が高いのですが。
網に引っ掛かるのはツノだけではありません。頭を突っ込んだり足を突っ込んだりして動けなくなってる事例もこれまで多々ありました。そういう場合はオスジカに限らず、メスシカとか。バンビちゃんとか。
……。
まあ、網掛かりの9割方はオスジカ成獣のツノが絡まることによるものですし?滅多なことは無いかと。

そんな感じに自分を納得させつつ待ち合わせ場所に到着。
農家さんに先導して頂いて、いざ現場へ。ごた~いめ~ん!

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あら痛々しい。
防獣ネット(というか柵)を飛び越えようとして失敗して足が引っ掛かってしまった様子。
搬入時体重15kg、ここ最近どころか今年度中でも最軽量クラスのバンビちゃんでしたー!

子鹿

なんじゃこりゃあー!
そりゃチラリと考えはしましたよ?こんなオチになるんじゃないかなーって。
それでも本当になりますかよ普通!?もっとこう…手心とか。優しさとか。そーいったモノが少しくらいあってもいいんじゃないかなって。

プッチ神父覚悟

うるせえ馬鹿

エンドレス・ワルツ

いらすとや天丼

・日曜日。
新しい足跡を探しつつ、週末休み前の金曜朝に施錠していたワナの鍵を外して回っておりますと。現在8基設置しているワナのうちの一つがガッツリ踏まれてました。

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うひょーい。
近くに落ちてる新鮮な麦チョコ(隠喩)の粒のサイズからして、まあまあな大きさのシカである様子。期待が高まります。
そして、明けて月曜すなわち今朝。

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っし、前回から間を置かずフィッシュ。
なかなか好調な滑り出しでいい感じです。18kgのオス鹿、ゲットだぜ!
ってぇ、

子鹿また

いつまで続くんじゃいこのネタァ!

初白星と黒星と

・まさかの年度内開幕を果たした今期の有害鳥獣駆除期間。
先に申しました通り、月曜日にワナ付近に掲示する鑑札(×監察フダ。カンペキ誤用ってました。おい恥ず)を作成。
火曜日の朝に例のお宝林道で3基設置。
水曜日朝の見回りでは外れ。更に3基追加。
さらに明けて木曜日の朝のこと。

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っしや、早速フィーーーッシュ!搬入時体重17kgのメスシカでした!
ってぇ、

また子鹿

なんなん!?

まさかここって、子ジカしか生息していない土地とかじゃありますまいか…シカ業界のキンダガーデン的な。

そしてふと思い出したんですけども。
福知山市には大身(おおみ)という土地が有りまして、そこに住んでる元パイセンが捕まえて会社に持ってくるシカやイノシシはいつも大抵が70kgオーバーの大物ばかりでした。あまりにも地名にそぐい過ぎてるものですから、昔からそーいう土地柄なんだろうかとか地下に何か埋まってるんじゃないのとか、皆で色々言ってたのですが。
謎は全て解けた!こっちからあっちへ吸い取られていたんだよ!
何がって?
さあ。

・明けて金曜日の朝の見回りにて。

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ほらな?

早々に空弾きを喰らってしまいました。しかし覚悟完了済みでしたのでダメージは無い。無いんだ。

Оリングばねの機能とは、すなわちワイヤーが締まる速度をアップさせることであって確実に捕獲するとか捕まえた獲物を逃がさないとかではないですし?こーゆう事態が起こるであろうことをこの私は予測していました。負け惜しみではない。
実際ワナの様子を改める限り、引っ張られてすっぽ抜けたって感じでした。恐らくは掛かった位置が低すぎて精々がヒヅメ辺りだったのではないかと。

この体たらくの原因仮説その1「地面が柔らかかった?」
現場は林道沿いの耕作放棄田もしくは畑。土の固い所を選びはしましたが少々柔らかだったかもしれません。
地面がやわいとどーなるのかと申しますと、通常ならワナを踏んだら踏板が下がってワイヤーが外れてバチコーンとなる筈が、ワナごと地面に沈み込んですぐには動作せず、そして足元に違和感を覚えたシカが足先を引っ込めることによって遅れてワイヤーが締まっても足先にしか掛からない、と。まあそんな流れです。
対策:ワナの下に枯れ枝とか石とか詰めて地盤改良しました。

仮説その2「バネ(塩ビパイプ)が下向きだった?」
銀色の踏板の上に見えてる黒っぽい筒が塩ビパイプ。ワナをセットすると、ばねがこの塩ビパイプの中に押し込まれた状態になります。例えるならば、弾が装填された火縄銃。火薬が炸裂して銃身から弾が飛び出すが如く、塩ビパイプからばねが飛び出てワイヤーを締め上げます。
で、今回空弾きしたこのワナを同じ場所に再セットする際に気付いたのですが、この塩ビパイプの筒先が若干下向きになってしまってたかなー、と。マジ若干。ちょっとだけよ?
筒先が下向きだとばねも地面に向かって射出されるので、畢竟くくり位置も低くなってしまいます。すなわち足先に。
対策:塩ビパイプの下を掘って、やり過ぎなくらい上向きにしました。

仮説その3「ワナの隠蔽に枯草を被せ過ぎた?」
名前が分からないのですがこの細くてシュッとして枯れてなおツルツルした触感の枯草以外に枯れ葉とかがほとんど落ちておらず。ギンギラギンのオリモの弁当箱を隠すためには割とこんもり被せなければなりませんでした。
そんなツルツルな草がワイヤーと足の間に挟まって、それを引っ張ったら石鹸みたいな要領でスポっと抜けてしまったのかもしれません。
対策:枯草を薄く被せました。あと頑張って千切ってなるべく小さく細かくしました。

こんな感じで色々と検討して対策して再チャレンジです。
正直これまで空弾きしてもここまで深く考えてませんでしたよ。大抵はハードラックとダンスっちまったとしか。精々が置き場所が悪かったかと数センチ微調整したり、木の枝や石を置いて足を下ろす場所を誘導するくらいで。
そんなだから3ヶ月で7回も空弾き喰らうんだ、ですって?なに核心突いてんの?

・あるいは、単純にシカの方が一枚上手だっただけかもしれませんけどね。
Оリングばねでスピードアップしたくくりワナ以上の速さで、ワナが起動した瞬間に足を引っ込めたとか。
足が沈むより速く水面を蹴って前へ駆け抜ける忍法・水面走りを会得した達人(達鹿)だったという可能性も否定しきれません。僕のワナの設置の仕方がミスってたと考えるよりはよほど信憑性の高い仮説と言えようかと。やはり野生を侮ってはいけない。

お宝の山よ!私は帰って来た…!

・突発的に始まってたことを昨夜知ったばかりの今期の有害鳥獣駆除。
監察フダを作ってないのでワナを設置することは出来ませんが、だからと言って時間を無駄にするのもなんですので。今朝はとりあえず狩場の下見に行って来ましたよ。前期の終わり際に見付けたお宝の山に…!

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全くもってカメラが間に合いませんでしたが、いきなりシカの母子と出くわしてテンション上がりマックス。
前期にこの林道でワナを設置したのは僅か2週間足らずでしたけれども入れ食い状態の獲りまくりでしたからね。期待が高まって天元突破ですわ。
えっ、前期の獲れ高ですか?えっと、バンビちゃん3頭と、アナグマと…うっ、頭が。

・途中の風景。
崩れかけた農機具小屋の隣りに咲き誇る梅。

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よくね?

・奥までひと通り見回りした結果。
シカが居ないワケではないんですけど、イマイチ気配は薄いです。

ぬう。
所どころに新しい足跡とか新鮮な麦チョコ(隠喩)とかは見受けられるのですが。しかし半年ほど前に足を踏み入れた時のような、古い足跡が新しい足跡で掻き消されてるとか、砂利の数と麦チョコ(隠喩)の数がどっこいどっこいとか、そんな感じのおぞましいまでの気配はないです。
まあ当たり前のことではあります。年がら年中ずっと同じ所に留まるワケではなく、順次移動してまわるのが常ですので。前期は偶々ベストタイミングだっただけで。

・いないことは無いんですけどね。ていうか実際にいましたし。
ただ、仮に今日ワナを仕掛けたとして明朝には獲れてそうと思える程に気配濃厚な道は無さげ。うまく行って今週中、来週中には掛かるかなーみたいな獣道なら幾本かありました。つまりは他の狩場と比較しても左程に違いはありません。

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ここなんぞ、前期において2週間足らずの設置期間中に3回も空弾きを喰らったポイントなのですが、獣道自体が消えかけてしまってます。こーゆう所にワナをリベンジ設置してОリングばねの威力を実感したかったんですけれども。

・今日、時間を見つけて監察フダを作ることは出来たのですが、さて明朝から一体どーしたものか。
この林道に掛ける/猟期終盤の獲れそうで獲れなかったポイントに掛ける/さらに別の狩場を見に行く。
平日朝の時間は貴重ですので3番目は却下。2番目の猟期ポイント引継ぎも、結構スカの日が多かったのでストレス溜まりそう。心機一転も兼ねて1番目を採って、この林道に幾つか仕掛けてみますかね。今月中に2頭くらいは景気よくヤりたいものですが如何に。
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